【連載:子どもの本を読む】三重県四日市市のタウン紙『タウン情報YOU四日市』

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質問絵本

質問絵本

五味太郎/作
ブロンズ新社
1400円(税別)

子どもの本専門店 メリーゴーランド
〒510-0836 四日市市松本3-9-6
Tel 059-351-8226
Fax 059-351-3472
営業時間 10:00~19:00
火曜定休 

 これは質問絵本であって問題絵本ではない。ということは、答えがない。そう、正解はないのである。例えば、「ここにならんでいるひとびとは、いわゆる“おかあさん”です。“ママ”と呼ばれているひともなかにはおります。さて、いちばんやさしいのはどのひとでしょう?」と、まあ、こんな質問のページにはいろんなタイプの女性が8人ほど並んで描かれている。子どもはすぐに、「はいっ、このひと」と指をさすのだが、大人はわりと、考え込んでしまう。やさしさなんてものは、みかけだけではわからんぞ、というのが大人の言い分。ところが幼い子どもたちは、迷わず自分の母に似た人を指さすのである。
 万事この調子で、各ページの質問に苦笑いをしながら、大人たちは、自分の見方と子どもとのちがいにショックを受ける。しかも、誰にでも、その人や物を選ぶ深い理由があるのだというから、ますます興味がわく。
 大切なのは答えでなく、考えることなのである。 (44号)


 五味太郎といえば、日本の絵本作家で、一番売れている人かもしれない。子どもから大人まで幅広いファンがいて、その著作は450冊を超える。世界中で翻訳出版されている絵本は71種類、19か国にわたっている。
 その中でも、僕のいちばんのオススメが、この『質問絵本』である。

 質問その一 ここに女の子が一四人おりますが、さて、いちばんはやく結婚しそうなのはどの子だと思います? そのわけは?

 といった、大人たちが少々とまどう質問が多い。にもかかわらず、子どもたちは、さっさと、その質問に答え、指さした一人の女の子がどうして早く結婚するのか、その理由もちゃんと説明するのだから、おもしろい。
 五味太郎の絵本は、よく読めばわかるが、ほとんどが、読者に参加させるしかけになっている。質問は「その一五」まである。この絵本、大人と子どもがたっぷり楽しめるように作られている。 (129号)

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