【連載:子どもの本を読む】三重県四日市市のタウン紙『タウン情報YOU四日市』

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『きみとぼく』
 
BL出版 1575円
今江祥智 文
長新太 絵
  おそらく、今江祥智の童話は、宮澤賢治や新美南吉のように、ずっと日本の子どもたちに読みつがれていくにちがいない。それほどゆたかな言葉の連続なのだから。
  もっとも、宮澤賢治や新美南吉が今の子どもたちにちゃんと読まれてるかどうか、やや不安でもあるのだが。
  『きみとぼく』は1970年に出版されていたものの復刊なのだが、こんなうれしいことはない。友だちとは?相棒とは?恋人とは?などとこだわるつもりはないが、このおしゃべりなシロサイのライノとちかめと呼ばれるサイトリのジーナの友情物語はアフリカの草原の風とともに、読む人の心にぐーんと入り込んでくる。子どものときに、この物語と出会う人がうらやましい。
  ふっ、と集団の中で感じる孤独感、さみしさ。そんなときに、さりげなくこの物語に出会うのっていいだろうな。
  水を求めて動きはじめるラストのシーンの長新太描く動物たちの絵は、何度みてもよい。力のぬけた動物たちを力のぬけた線で描いているからだ。
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