【第134号(2017年8月5日発行) 10面】三重県四日市市のタウン紙『タウン情報YOU四日市』

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第134号(2017年8月5日発行)記事 10面

“学校が燃えた”戦火乗り越え 希望ある未来に

四日市空襲の体験を語る川崎さん=四日市市小杉町で

四日市工高一筋に勤務 川崎國男さん

 72年前の四日市空襲で、母校であり職場でもあった四日市市立商工学校(現・県立四日市工業高校)が焼失するのを目の当たりにした、四日市市小杉町の川崎國男さん(89)。「過去を検証し、希望ある未来につないでほしい」と戦争の体験を語る。
 川崎さんは1940(昭和15)年、同校の機械科に入学。伊藤傳七(十一世)氏が建てた校舎は、赤瓦で壁がクリーム色のモダンな建物で、現在の市立博物館(同市安島)の場所にあった。配属将校による軍隊さながらの教練や、伊勢神宮まで片道80キロを歩く行軍、伊勢湾遠泳や冬の乾布摩擦で精神を鍛えたという。
 43年に卒業を迎えたが、校長の計らいで助手として残ることに。学徒勤労動員が始まり、生徒を引率して軍需工場へ出向き、飛行機の部品などを作る監督に当たった。
 空襲のあった45年6月18日未明、「四日市が燃えている!」という声を聞き、学校が心配になって自転車に乗り、火の海に飛び出した。橋の欄干が燃えて渡れず、墓石も燃えていた。頭上を低空飛行する爆撃機B29は焼夷弾を積んだ格納庫が開いていた。自慢の校舎は手が付けられないほど燃えていた。
 薄明るくなると、たくさんの人が顔を真っ黒にして布団を引きずって逃げるのを見た。市から動員がかかって死体回収や灰かきをし、病院では死体の仕分けもしていた。「感情なんかない。覚悟していたから。そんな時代を生きてきた」と振り返る。
 占領下の学校教育は、連合国軍総司令部(GHQ)の指導で、教科書に墨を入れたり、民主主義の講習を受けて生徒に教えたりした。48年に教員の資格を取った川崎さんは、焼失校舎の復興再建、学校制度改革、市立から県立への移管の条件整理、都市計画による校舎の移転問題などに奔走し、70歳まで四日市工業高校一筋に勤め上げた。
 川崎さんは「過去の出来事の上に現在があることを忘れず、より良い未来につなげてほしい」と話し、安心して学業に打ち込める平和がいつまでも続くことを願っている。

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平和のためにできることは パネル展開催中

 原爆被害の惨状を知ってもらおうと、「原爆と平和パネル展」が四日市市総合会館(同市諏訪町)1階ロビーで8月15日(火)まで開かれている。観覧無料。
 同市は1985年3月、核兵器の廃絶と世界の恒久平和を願って「非核平和都市」を宣言し、毎年8月を「平和を考える月間」として啓発事業を実施。本年度は、日本非核宣言自治体協議会(事務局・長崎市)の協力のもと、このパネル展を企画した。
 子どもたちが当時の様子や平和について積極的に学べるよう、「平和クイズ」のパネルや、原爆によって溶けた瓶や黒焦げの弁当箱などの写真と解説するパネルを展示。クイズと豆知識で平和のために何ができるかを考えたり、平和メッセージを書いて会場内に掲示するコーナーも設けている。
 広島、長崎での平和記念式典の様子が分かるパネルもあり、市担当者は「原爆の恐ろしさ、平和の尊さを大人も子どもも一緒に考える機会に」と話している。開館時間は午前8時から午後9時(日曜は同5時)。
 問い合わせは市市民協働安全課 電話059・354・8179へ。

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地域性生かしウォーキング 年6回開催

 四日市市内6か所の総合型スポーツクラブが持ち回りで年6回開催している「四日市ウオーキング大会」は、各地域の特徴を生かした企画が好評で、毎回たくさんの市民が集まっている。
 市民がスポーツに親しみを持ち、ウォーキングを通じて健康になることを目的に、内部、橋北、楠、保々、三重の各地区と四日市ウエルネスクラブ(同市大矢知町)が担当。神社や史跡の見学、地元の店舗やコンビニの協力を得ての「スイーツウオーキング」などを開催している。
 6月に開かれた今年1回目の大会には、10代から70代までの139人が参加。熊野古道で2時間ほどのウォーキングを楽しみ=写真、行き帰りのバスの中では、介護・認知症予防のための運動や健康寿命を延ばすための方法も紹介された。
 次回は9月24日(日)に開催予定。午前8時に同市新浜町の三滝公園へ集合し、バスで亀山市関宿に移動し、津市の石山観音公園に向かい、関ドライブインまで散策し、午後0時半ごろ、三滝公園に戻り解散予定。対象は市内に在住・在勤・在学する人。参加費500円。8月28日(月)から、橋北地区総合型地域スポーツ・文化クラブ「ビバ・橋北」事務局で受け付ける。定員50人。
 問い合わせは同事務局 電話080・4840・9775へ。

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「愛の献血」に協力を 関心高める取り組み

 献血への協力を呼び掛ける「愛の血液助け合い運動」が、7月1日から8月末まで県内で展開されている。四日市市でも7月28日に近鉄四日市駅前で街頭キャンペーンが行われた=写真=他、各地で自治体や県赤十字血液センターが献血への関心を高める取り組みに力を入れている。
 同センター四日市出張所献血ルーム「サンセリテ」(同市諏訪栄町)でも、7月15日から8月末まで「複数回献血クラブキャンペーン」を実施。献血経験者のうち条件を満たした人がメールアドレスを登録すると、献血への協力呼び掛けやキャンペーンの連絡が届く他、献血履歴や血液検査成績がウェブ上で見られるようになる。期間内に新規登録した人には「折りたたみ携帯コップ」を無料で提供している。(無くなり次第終了)対象は16歳から69歳。
 また、企業・団体が献血に協力する場合を対象に、公用車による送迎を開始。平日にペアで献血に来た場合は、献血推進キャラクター「けんけつちゃん」のオリジナルスポンジをプレゼントするなど、あらゆる面から理解と協力を得られるよう務めている。サンセリテの担当者は「今後も四日市の学校などを訪問し、献血セミナーを開催したりして普及、啓発を図っていく」と話していた。
 同市の今年4月から6月の献血者数は1157人で、昨年同時期(1041人)と比べ100人以上増えている。しかし、暑さによって献血をするつもりだった人が体調を崩したり、盆休みなど長期の夏季休暇などの影響もあり、夏場は献血者が一時的に減少するという。
 サンセリテでは、若年者の献血が少ないことを受け、今年6月11日から10代限定(16歳以上)で200ミリリットル献血の受付を開始している。
 問い合わせはサンセリテ 電話0120・39・5863へ。

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考えよう「見た目」問題 26日に講座

 地域の人権啓発リーダーとなる人材の育成や、日常生活の中での人権尊重の意識付けを目的に開かれている「よっかいち人権大学あすてっぷ公開講座」の一つとして、8月26日(土)午後1時半から四日市市諏訪町の市総合会館で講座「知っていますか? 見た目問題」が開かれる。入場無料、予約不要。
 「見た目問題」とは、生まれつき顔や体にあざがあったり、事故や病気による傷や脱毛など見た目の症状があったりする人が、日常生活でその見た目ゆえに直面する問題のことで、「NPO法人マイフェイス・マイスタイル」が名付けた。同法人は、全ての人の心の中にある意識の変革と社会の壁をなくし、誰もがその人らしい生き方を楽しめる社会づくりを目指している。
 当日は、同法人代表の外川浩子さんが講師を務め、支援者としての思いを語る。また高校まで四日市市で過ごし、ドキュメンタリー番組などにも出演している愛知県東海市職員の山川記代香さんが、当事者としての体験や思いを話す。手話通訳、要約筆記あり。託児希望者は1週間前までに四日市市人権センターに予約する。
 問い合わせは同センター 電話059・354・8609まで。

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※掲載内容は取材時によるものです。詳細は、各施設・店舗にお問い合わせください。

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