【第131号(2017年5月13日発行) 11面】三重県四日市市のタウン紙『タウン情報YOU四日市』

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第131号(2017年5月13日発行)記事 11面

介護予防は住民主体へ ボランティア・NPO 実施地区の取り組み


カラオケを楽しむ住民=四日市市三重で

 2015年の介護保険法改正によって、比較的介護度の軽い「要支援1・2」の人への介護予防サービスの一部を市町に委ねる「介護予防・日常生活支援総合事業」が導入された。
 四日市市では4月からこの事業を実施し、ボランティアやNPOなどによる住民主体の訪問型・通所型サービス(住民主体サービス)の実施団体へ補助金の交付を開始、市内の11団体が指定を受けている。今回はそのうち2地区の取り組みを紹介する。

月曜から金曜まで 毎日「いきいき塾」 三重西地区

 高齢化率の高い三重西地区では、4年前から住民が主体となって、「ライフサポート三重西」を組織し、会員同士でごみ出しや戸内外作業などの日常生活を助け合っている。このほど法人化して実施団体となり、介護予防を目的とした通所サービス「いきいき塾」を始めた。
 団地内にあるスーパー横の空き店舗を利用し、平日の午前中に「いきいき体操」、午後には趣味や教養の講座が開かれている。同法人の菅瀬博文代表理事(67)は「介護予防には筋力低下を防ぐことが必須で、週2日以上の運動が必要。各自の都合に合わせられるよう、あえて毎日にした」と話す。体操には毎回10人ほどの参加があり、「2週間くらいして体の調子が良くなった」と実感した人もいるそうだ。
 午後の講座は、健康講座や映画鑑賞、俳句、手芸、法律の話や出張座禅など、日替わりでさまざまなプログラムが用意されている。会場2階にはカラオケやマージャンが楽しめる娯楽室、喫茶談話室もあり、既に利用の申し込みがあるという。
 利用できるのは65歳以上で、要支援1・2と基本チェックリスト該当者は1階の体操と講座を週150円で利用可能。一般高齢者は50円増額になる(2階娯楽室は利用の都度支払い)。
 同事業の運営スタッフは18人いるが、中心は70歳前後。担い手の高齢化などの問題も抱えつつ、菅瀬さんは「住み慣れた地域で少しでも長く在宅生活が送れるよう、顔の見える人間関係を作り、高齢者の孤立化を防ぎたい」と語った。
 問い合わせは同法人事務局 電話059・324・6658(平日午前10時から午後4時)へ。


体操を楽しむ住民=四日市市あさけが丘で

活動拠点で交流 外出付き添いも 下野地区

 「高齢者同士助け合う組織を作ろう」と有志が集まった、下野地区のNPO法人「下野・活き域ネット」は2012年に設立し、通院の付き添いや庭の草取りなど高齢者の日常生活支援を始め、集会所でカラオケなどを楽しむ交流事業を実施。昨年、商店街の空き店舗を利用し、活動拠点となる「下野活き域ステーション」を開設した。
 今年4月に総合事業の実施団体となり、参加費200円で介護予防の体操や合唱などで交流する「すこやかサロン」を週2回開催。重りを着けて手足を動かす体操を続け、「楽に立ち上がれるようになった」「和式トイレが使えた」という声も聞こえてくるそうだ。
 日常生活支援で需要が多いのは外出付き添いで、30分300円で利用できる。車で同行し、必要に応じて買い物や通院などにも付き添う。同窓会のために温泉に1泊する付き添い依頼もあり、閉じこもりがちな高齢者の外出を後押ししている。
 同ステーションの近くに住む平岡美枝子さん(77)は、通院の付き添いサービスを利用し、サロンにも参加している。「みんなでおしゃべりするとハッピーな気持ちになれる。サロンに行くのが私の生きがい」と話す。
 同法人の谷口欽衛代表(75)は「サロンの活動日を増やし、下野地区全体に活動を広げていきたい」と語った。
 問い合わせは同ステーション 電話059・324・9341まで。

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間近で楽しむハナショウブ 5月下旬から 堀川菖蒲園


昨年の園内の様子

 四日市市中心部を流れる海蔵川左岸の堀川菖蒲園(同市三ツ谷町)では、毎年5月下旬から4千株ほどのハナショウブが見頃を迎え、訪れる人たちの目を楽しませている。
 海蔵地域社会づくり推進委員会が25年ほど前から、地区市民センター近くの農地で苗を育てていたが、道路整備のため現在地に苗を移植。1995年には環境庁の補助金制度を利用して敷地内に遊歩道や東屋などを整備し、97年に開園した。
 現在は同地区社会福祉協議会花部が草刈りや苗の植え替えなどを行っており、遊歩道を再整備してバリアフリー化も進めた。近隣の介護施設の利用者や子どもたちの他、県外からも大勢の人が訪れる花の名所だ。
 5月28日(日)から6月11日(日)までは「菖蒲まつり」が開かれ、まつり期間中はアヤメやカキツバタとの見分け方などを一覧表にし、掲示している。出店などはないが、「落ち着いて花を楽しめる」と、静かな人気スポットだ。同社協花部の渡辺柳一さん(76)は「手で触れるほどの至近距離で楽しめる場所。可憐で豪華な花を見に来て」と話した。
 問い合わせは四日市観光協会 電話059・357・0381まで。

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今年から石舞台で上演 窯炎と薪能


前回公演の様子

 登り窯の炎とかがり火に照らされた舞台で繰り広げられる幽玄の世界―。いなべ市藤原町古田にある薬師山紫光窯の野外劇場で5月27日(土)午後6時から「第20回炎のイベント・窯炎と薪能」が開かれる。雨天決行。
 開窯20年目の今年は、10年前の初演以来5回目となる創作能「織部」を上演。シテが人間国宝の長田驍師から子息の郷師に代わる。演出も、従来の戦国武将としての織部ではなく、茶道宗匠としての織部を強調するものとなる。
 自然の地形を利した舞台も、今年は菰野石を敷き詰めた石舞台に改まる。舞台背後の鏡板の「老松」が新しい陶板作品に入れ替わり、観客席も一部石製になり観賞しやすくなる。
 「織部」は松尾芭蕉が関ヶ原で古田織部の亡霊に出会って古田の地に誘われ、茶道界で自らの功績が無視されてきたことを嘆き、芭蕉に名誉回復を託す、という筋書き。芭蕉の句や地元の伝説が随所に織り込まれている。
 郷師の指導を受けた地元の子どもたちが仕舞を披露する他、「織部」のさわりを「みんなで謡おう」というコーナもある。
 イベントは四日市市垂坂町の陶芸家、林克次さん(73)が毎年5月の最終土曜に開いており、地元企業・団体、後援会「紫の会」などの協力で運営している。
 問い合わせは同窯 電話0594・46・3734へ。

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※掲載内容は取材時によるものです。詳細は、各施設・店舗にお問い合わせください。

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