【第129号(2017年3月11日発行) 7面】三重県四日市市のタウン紙『タウン情報YOU四日市』

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第129号(2017年3月11日発行)記事 7面

【ピンクリボン】乳がん検診の現状と今後

 乳がん検診が転換期を迎えている。検診受診率の向上が見られる一方で、検診の諸問題についての議論も深まってきた。こうした乳がん検診の現状や今後の方向性について、三重乳がん検診ネットワーク(津市江戸橋)の小林茂樹医師=写真=に聞いた。

 ―本紙ピンクリボンサポートの連載初回、2005年度の乳がん検診受診率に触れ、全国平均17.6%、三重県はそれを下回る13.6%で全国38位、四日市市9.8%と報告しました。昨年発表された14年度(注)では全国平均26.1%、三重県は37.8%と上回り、全国11位、四日市市は44.5%と上がりました。

 小林医師 この厚労省の受診率は、視触診及びマンモグラフィでの検診を対象としているため、マンモグラフィ単独の検診が含まれていません。三重県は単独の検診を実施する市町も多いため、ネットワークではそれを含めた「マンモグラフィによる検診受診率」を算出しています。それによると全国平均は31.9%、三重県は46.6%です(四日市はマンモ単独でないため数値は変わらない)。


 ―国が目標とした50%に近い数字ですね。ただ、受診率は上がりましたが、死亡率は下がりません。乳がんにかかる人の数も増えています。

 小林医師 早期のがんが多く見つかるようになった反面、命を脅かす浸潤がんの数は変わらず、死亡率減少につながっていません。そのため検診の有効性について議論されるようになりました。


 ―検診を受ける不利益についても指摘されているようです。

 小林医師 不利益には、例えば「過剰診断」が挙げられます。早期がんの中には放っておいても進行がんにはならなかったり、消えたりするものもあります。そういうがんも検査や治療の対象となるため、「過剰診断」という不利益を生むわけです。しかし、今の医療ではまだ、進行するがんとしないがんとを区別できないのです。


 ―今後の医療の発展が望まれますね。では、検診の有効性についてどう考えればいいのでしょう。

 小林医師 検診による早期発見、早期治療が大切であることに変わりはありません。症状があってから受診し、進行していることもあります。検診によって浸潤がんが見つかる場合もあるので、定期的に受けてほしいです。また、最近では2次予防である検診だけでなく乳がんのリスク要因を考える1次予防の重要性も説かれるようになりました。


 ―そのリスクとはどのようなものですか。

 小林医師 出産経験がない、初産年齢が高い、授乳経験がないなどの要因、喫煙、肥満など生活習慣に関する要因、近親者に乳がんになった人がいるなど家族歴についての要因があります。要因が重なるとリスクも高くなります。
 こうした情報は国立がん研究センターのホームページ(http://ganjoho.jp/public/index.html)など科学的な根拠に基づくものを発信しているところから入手してください。

 (注)厚生労働省「平成26年度地域保健・健康増進事業報告」より

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学校でロケ 小道具作りでも活躍 メリノール女子学院

制作した映画の小道具やキャラクターを手にする生徒たち=四日市市平尾町で

3月25日公開 映画「サクラダリセット」

 今年4月から男女共学となるメリノール女子学院(四日市市平尾町)で昨年秋、高校を舞台にした映画「サクラダリセット」の撮影が行われた。生徒が劇中の小道具やキャラクターを作るなど活躍したこの映画の「前篇」が3月25日(土)から、「後篇」が5月13日(土)から全国一斉公開される。
 映画は、「記憶保持」の能力を持つ高校生と、世界を3日分巻き戻す「リセット」の能力を持つ同級生が、悲しみと後悔を消すために過去をやり直すストーリー。月9ドラマ「恋仲」などに出演し、若い世代に人気のある俳優・野村周平さんが主演。よっかいちフィルムコミッションがロケ地として推薦し、昨年10月に10日間かけて撮影された。
 高校生のリアルな感性を表現するため、同学院の高校の美術部員が小道具を作った他、同部の部長は文化祭のシーンの模擬店で販売する菓子のイメージキャラクターをデザインした。演劇部は同じシーンで上演される劇の大道具を作り、5月公開の後篇に登場する及川光博さんにちらしを渡す役で出演している。

映画のポスター

一足早く「共学」?

 文化祭シーンの撮影には、同学院の生徒の他、市内外の高校の演劇部員たちもエキストラとして参加。男女計200人近くが集まったため、校内は一足早い「共学」の風景となり、活気あふれる撮影となった。
 同学院生徒指導部長の正代令子教諭は「女子校としての最後の思い出に何かを残したかった。映画を見てメリノール学院に親しみを感じてほしい」と語った。
 公開に合わせ、同映画のパネル展が3月29日(水)から5月21日(日)まで、同市久保田の市立図書館2階で開かれる他、同学院では4月8日(土)にロケ地ツアーも実施予定。詳細は「広報よっかいち3月下旬号」に掲載。
 問い合わせは同コミッション 電話059・357・0382まで。

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【未病への旅】皮膚のトラブルと漢方①

 今回は、皮膚のトラブルに対する漢方治療について解説します。年代によっても症状は異なってきますので、年代別に説明していきます。今回は乳幼児です。
 皮膚のトラブルは2つの点から考えます。1つめは皮膚自体に弱点があること、2つめは弱点のために皮膚に病状が現れるということです。
 治療は、皮膚の弱点を補強すること、皮膚に現れた具体的な病状を軽くすることにあります。弱点の補強には黄耆建中湯(おうぎけんちゅうとう)がよく用いられます。これは呼吸器も強くするので、風邪を引きにくくします。
 症状としては、湿疹と呼ばれる少しジクジクした発赤となることが多いので、その治療には十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)がよく用いられます。強い症状を改善するためには、十味敗毒湯を単独で、服用量が多くなっても飲めるようなら両方を、症状が非常に軽ければ黄耆建中湯を単独で体質改善を中心として使用するとよいでしょう。
 良くならない時は他の漢方薬もありますので、漢方の専門医に相談してみてください。(鈴鹿医療科学大学 西村甲)

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※掲載内容は取材時によるものです。詳細は、各施設・店舗にお問い合わせください。

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