【第129号(2017年3月11日発行) 2面】三重県四日市市のタウン紙『タウン情報YOU四日市』

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第129号(2017年3月11日発行)記事 2面

【忘れない3・11】大災害時の混乱 模擬避難で体験


訓練で参加者にパンとお茶を配るスタッフ

常磐地区

 東日本大震災から6年が経過し、昨年4月にも熊本県を中心に大きな地震が発生した。東海地方でもいずれは「南海トラフ巨大地震」が起こるとされている。四日市市内の各地域では、他所での事例や過去の教訓などに基づいた防災訓練、啓発活動などに取り組んでいる。

 大規模災害時には多数の被災者が殺到し、混乱してしまいかねない避難所の様子を実際に体験してもらおうと、常磐地区ではさる2月12日、地域住民が小学校に模擬避難する「避難所設営訓練」が行われた。
 同地区では3年前から、カードを使った避難所運営ゲーム「HUG(ハグ)」を計6回行うなど、住民を巻き込んで備えてきたが、「机上で考えるだけでは不十分」と、防災協議会を中心に住民体験型の訓練を計画し、昨年6月から準備を重ねてきた。
 当日は午前7時に震度7、マグニチュード9規模の地震が発生した想定で、住民には避難所となる常磐小学校体育館に集まること以外の詳しい内容を知らせずに実施。2時間後の同9時、開設された避難所受付に住民406人が押し寄せた。
 最初に47の自治会を8ブロックに分け、班長を決めて人数を確認。リーダー役がその場でスタッフを募り、救護班に当たった人はけが人役を車いすや担架で運んだ。救援物資が届いた想定で行ったパンとお茶の配給では、我先にと動く様子を見てスタッフが声を荒らげる場面もあった。
 最後に四日市大学の鬼頭浩文教授や、東北で被災した学生から体験談を聞き、底冷えする体育館の中で避難所生活を体感した。同市城東町の西元英子さん(70)は「地区の人が一緒だと心強く感じた」と話した。
 同地区防災協議会の木寺秀臣会長(71)は「予想以上に運営スタッフも混乱し、コントロールする難しさを感じた。この経験を避難所運営マニュアル作成に生かしていきたい」と語った。
 同地区では今年秋ごろ、常磐西小学校区を対象に2回目の訓練を実施予定だという。

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【忘れない3・11】女性視点で考える 災害用トイレ作り


参加者に作り方を説明する「クローバー」の岸田信子さん(中央)

四郷地区

 「災害時に最も切実な問題は『トイレ』」。衛生面から防災を考える機会にしようと、四郷地区でこのほど女性のための防災講座があった。地元の女性防災グループの指導で、住民らが簡易トイレの使い方や段ボールを使った災害用トイレの作り方などを体験した。
 講師を務めた「県地区女性防災クローバー」は、2年前から同市県地区で開かれている「女性のための防災教室」から発展し、昨年3月に発足。40代から60代の9人で活動しており、他地区での防災教室は今回が初めてだった。
 同グループのリーダーで、市消防団訓練指導班の寺本恭子さんによると、災害時に水が出なくなった避難所では、最初にトイレの環境が悪化するといい、体調を崩したり感染症によって災害関連死につながったりすることもあるそうだ。
 2月14日の講座に参加した29人は、地区の防災倉庫にある簡易トイレの使い方を教わり、段ボール2個を組み合わせた災害用トイレ作りを体験。「ふたも作ると良い」「猫砂が消臭に使える」など、積極的な提案も出ていた。また、仮設トイレは人目につきにくい場所に設置されるため「性犯罪が起きやすい」という実態に、参加者から驚きの声が上がった。
 講座を企画した四郷地区市民センターの担当者は「トイレを始め、避難所生活にはルール作りが必要で、女性の視点も大切だということに気付いてもらえたのでは」と話していた。

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【忘れない3・11】今後も宮城へ訪問

KUNI-KEN

 東日本大震災の発生以来、毎年被災地へ赴き仮設住宅などで津軽三味線の音色を披露している兄弟三味線ロックユニット「KUNI‐KEN」が、昨年12月に宮城県東松島市で6回目のライブを行った=写真。「いつものKUNI‐KENの音楽をきちんと届け、楽しんでもらえたら」と今後も訪問や支援を続けていく。
 兄のKUNIAKI(本名・松永訓明)さん(39)と弟のKENJI(同・兼治)さん(36)の2人で2003年にデビュー。当時から2人をよく知り、「四日市東日本大震災支援の会」代表も務める四日市大学の鬼頭浩文教授に声を掛けられ、現地でのライブが始まった。
 破壊された町や建物などを目の当たりにして「ライブをやってもいいのだろうか」という思いもあったが、演奏後の反応はいつものライブと同じように温かかったという。「また来てね」の言葉に引かれ、年に1度の訪問が継続している。
 津波で愛用の三味線を流されてしまったという女性から「三味線を触らせてほしい」と声を掛けられたこともあったそうだ。また、現地の民謡歌手と知り合って作成したCDを東松島市の観光協会で販売し、売り上げの一部が復興支援に充てられている。

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※掲載内容は取材時によるものです。詳細は、各施設・店舗にお問い合わせください。

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