【第120号(2016年6月11日発行) 2面】三重県四日市市のタウン紙『タウン情報YOU四日市』

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第120号(2016年6月11日発行)記事 2面

「反応楽しみ」独創的オブジェ 陶芸家・加藤秀樹さん


展示予定の作品を紹介する加藤さん

15日から個展

 四日市市三ツ谷東町の陶芸家、加藤秀樹さん(46)の個展「才山工芸村企画 加藤秀樹展」が、6月15日(水)から7月3日(日)まで、同市山田町の小山田美術館で開かれる。入場無料。
 製陶業の家に育った加藤さんは高校3年の時、「陶芸をするなら彫刻を学ぶといい」と教師に勧められ、進学した愛知県立芸術大学で彫刻を専攻。だが卒業後は家業を手伝い、創作の機会はなかった。
 転機は11年前。工場から独立し、同市山田町の才山工芸村・陶工房で2年間、ボランティアをしながら創作活動に没頭、ようやく陶芸の道を歩み始めた。現在は自宅の工房で作陶に励んだり、いなべ市で陶芸教室を開いたりしている。
 陶芸と聞くと器を思い浮かべる人は多いが、大学で造形を学んだ加藤さんの作品は主にオブジェ。「他の人がまねのできない作品を創りたい」と目を輝かせる。みえ県展で入賞、日本陶芸展でも入選の経歴を持つ。


グランプリ受賞作「あ うん」

今年4月、自ら採った瀬戸の原土を使って焼き上げる作品の公募展「第2回瀬戸・藤四郎トリエンナーレ」で、応募141点から加藤さんの「あ うん」がグランプリを受賞。3年前から、こま犬などのように対をなすものをテーマにしており、「2つの塊が空間に存在を感じさせる作品になった」と喜ぶ。
個展では15センチから60センチまで大小のオブジェ20点を展示。グランプリの作品は瀬戸市美術館に寄贈されるため見ることはできないが、同じ材料・手法で制作した“兄弟作品”を展示する予定。加藤さんは「会場での皆さんの反応が楽しみ」と話している。
時間は午前10時から午後4時まで。月曜休館。
問い合わせは同美術館 電話059・328・2543へ。

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10種栽培 手探りの挑戦


茶畑に立つ清水さん=四日市市水沢町で

茶の木別に加工

 四日市特産の茶の栽培で挑戦を続ける人がいる。四日市市水沢町の「マルシゲ清水製茶」2代目、清水正美さん(63)だ。11万平方メートルの敷地で10種類の茶を育て、今年から種類別に加工を始めた。4種類を商品化し、併設のカフェで提供している。
 三重県中央農業改良普及センターによると、現在、茶の品種は70種以上あるが、全国での栽培は「やぶきた」が主流で、実に7割を占めるとされる。県内の茶農家で数種類を育てる人はいても、10種類は「ほぼ無い」そうだ。製茶作業も共同工場にまとめて持ち込むことが多いなか、清水さんは1989年まで使っていた工場を改修し、自社製茶に切り替えた。同センターによると「茶の木別の商品化も県内では聞いたことが無い」という。
 21歳の時に父親をがんで亡くした。病気が分かってから2年で茶について叩き込まれたが、「それでも手探りが続いた」と振り返る。その後は持ち前の探究心を発揮し、93年の全国茶品評会農林水産大臣賞など数々の受賞歴を誇る。「他の人がやっていないことをしよう」と、約10年前から多種栽培を開始。全国の茶産地から資料を取り寄せ、何度も視察に出向いた。
 茶の木は植え付けから収穫まで約7年かかるうえ、10年後に枯れてしまうこともあり、「品種の変更は茶農家にとって冒険」。なかでも「さえみどり」という品種は寒さや病気に弱く、10年で3回植え替えたといい、近く商品化する予定。「手がかかる方がやりがいがある」と目を細める。フレーバーティーにも興味があり、昨年ユズとレモンの木も植えた。
 清水さんは「さまざまなお茶があった方が面白い。品評会用の栽培も続けていく」と今後の挑戦に意欲的だ。


商品化した4種類の茶。左から、やぶきた、さえあかり、つゆひかり、てらかわわせ

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現役看護師が聞く 女性の悩み・不安


内藤貴子さん

 四日市市栄町で昨年8月に「カウンセラーここち。」を開業した内藤貴子さん=写真。看護師として勤める傍ら、休みの日にはカウンセラーとして悩みや不安を抱える人たちの声に耳を傾けている。
 起業する前から、病院で病気やけがに苦しむ患者の声や表情の変化を敏感に感じていた。しかし、その時にかける言葉や行動が伴わない自分が悔しかったという。
 起業を決断する転機となったのは東日本大震災。実家が茨城だった内藤さんは、何かしたいという思いから、支援団体のメンバーとして被災地へ。避難所で物資の提供に携わったが、避難所にいる人の中にも心の隔たりがあることを感じた。家を失った人と今は帰れない人、家族を失った人と無事だった人。個人の置かれた状況や気持ちによって支援の仕方が変わることを実感したという。
 その後、「病院や被災地で多くの人から聞いてきた声を生かせる仕事を」と行き着いたのが「カウンセラーここち。」。女性同士ならより気持ちに寄り添えると、女性専用にした。看護師を続けながら起業した理由を、内藤さんは「看護師として多くの悩みを聞く経験、医療的判断はこの仕事で十分発揮できるはず」と話した。

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※掲載内容は取材時によるものです。詳細は、各施設・店舗にお問い合わせください。

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